Peachboysが演劇界に果たしうる役割。
Peachboysという名前を聞いたことがある。
インパクトのあるチラシを見かけたことがある。
童貞コメディーって何だろう。
ありがたいことに、
Peachboysのことが気になっている、
という声を最近よく聞きます。
でも、
ふざけてるんでしょ?
下ネタなんでしょ?
時事ネタなんでしょ?
パロディーなんでしょ?
一人で見に行って大丈夫なの?
女子が観ても大丈夫なの?
初見でも楽しめるの?
そんな不安を感じて二の足を踏んでいる方が多い、
という話もよく聞きます。
そこで今回、我こそはPeachboysのことを
誰よりも愛している!という御三方をお招きして、
Peachboysの魅力や観劇の仕方、
今後の展望について語って頂きました。
御三方と、Peachboysメンバー3人
+作・演出の白坂さんとで
やいのやいの言いながら行われた座談会。
Peachboysはどんな作品をやっているのか?
Peachboysってどんな団体なのか?
これを読めば分かるかも知れません。
是非ともご覧下さいませ。
1981年12月8日生まれ。役者。はらぺこペンギン!劇団員。Peachboysに出演したことはないが、第一回からPeachboysのことを毎回見続けている。
1974年2月26日生まれ。役者。JACROW劇団員。Peachboysでは第四回公演『相棒の棒』に出演。
1967年3月24日生まれ。フリーの役者・作家・演出家。Peachboysでは第惨回公演『リーガルハイハイ』、黄金のコメディフェスティバル2015参加作品『大奥の奥』に出演。
※KYOの表記は全てKYOKYOの発言です。
※文中でGO、KYOSUKE、KYOKYOの本名・普段のあだ名が頻出していますが、特に直していません。それぞれの本名は、GOは菊池豪、KYOSUKEは川本喬介(あだ名はもっちゃん)、KYOKYOは山川恭平です。
KYO
Peachboysが演劇界に果たしうる役割。
GO
こう、バンと。
谷仲
そうねー。
三原
Peachboysに対しての、僕の期待は毎公演満たされているので、これ以上何かを期待するなんて、そんなことは何も無いです。
一同
(笑)
谷仲
そうなんだ。俺は、もしあるんだとしたら、芝居が全部コレになれば良いぐらいに思ってる。
一同
(笑)
KYO
この世にある芝居が全部。
白坂
演劇が全部boysになれば良いって?
谷仲
演劇も今まで色んな時代を経てきたわけじゃないですか。
新劇に始まり、アングラだったり、青年団の芝居になったり。
今度はPeachboysってジャンルがね。
白坂
時代が。
谷仲
ジャンルになるんじゃないかっていうことを。まあ、期待するであり、役割になるところじゃないかなあ。
白坂
Peachboys以前、Peachboys以後、って時代が分かれるぐらいに。
一同
(笑)
岡見
大御所にも理解して欲しいよね。
谷仲
そう。
岡見
今Peachboysの凄さが分かってる大御所って(ラッパ屋の)鈴木さんぐらいしかいないもんね。
GO
賞※①くれましたからね。
※①
Peachboysは黄金のコメディフェスティバル2015で、審査員長の鈴木聡賞を頂きました。
白坂
いや、充分でしょ。(笑)
三原
なかなか見る機会がね、ないからね。
谷仲
やっぱりこれから徐々に日数を伸ばしていき、最終的に一ヶ月やっても毎ステ満席になるってところになれば良いよね。
KYO
まあ、理想ですよね。今回少しロングランですけど。
谷仲
今回初めて10日?9日?
白坂
休演日もありますからね。
谷仲
休演日が28日にあるから、それを外して9日間か。
岡見
年1がちょうどいいのかなあ。
谷仲
まあ、もちろん年1で。下北沢演劇祭※②が終わった後にPeachboys祭りがあるっていう感じのジャンルになったらもうね。
※②
下北沢で行われる演劇祭。毎年2月に1か月開催される。Peachboysも第四回公演『相棒の棒』の時に参加した。
白坂
温かくなり始めた時期にやりたいんですよね。
岡見
そうだね、夏は大変だったもんね。
白坂
ムクムクし出した頃がちょうどいい。
谷仲
そうそう。
これからみんな、何か咲かせるために、蜂を使って実を生らせたりとかってすることの準備段階としてPeachboysがあるみたいな。
山川
生命の営みに関わってくる?
岡見
日本は四月から新年度を迎えるわけだから。それに向けて。
谷仲
新年に向けての助走段階というか。Peachboysを見て元気になって、やっていく。
岡見
Peachboysを見たら、童貞捨てようって新年度から思うやつもいれば、童貞も悪くないんだって思うやついるだろうしね。
谷仲
そう。だから、3月から4月にかけて、そういう段階なんだよ。
3月の頭から4月にかけての一ヶ月っていうのは、これから、五年計画でやっていって頂けたらと思いますね。
山川
五年計画?
谷仲
オリンピック前にそれ達成出来ると良いよね。
三原
さっきも話しましたけど、子供心を忘れないで欲しいというか。
下ネタを使っていたり、時事ネタを扱っていたり、なんやかんや、白坂さんの書いた台本に対して俳優が応えていく中で、
その、大人が持っているエグみ、みたいなものをが出てくるとやっぱりちょっとギョッとするというか、
引いちゃう部分があるんだけど、
そういうものを目指してやっている団体だったら良いけど、Peachboysはそっちに流れず、
子供心を忘れず、本当に、どうでもいいなって、、こう、、、ね…。(何かいい雰囲気を醸し出す)
一同
(笑)
谷仲
何?
GO
びっくりした。
谷仲
急に良い話にしようとする感じが凄いから。
岡見
ピーチにはだから、歌舞伎みたいな感覚って言ったけど、伝統芸能ってこういう感じで始まったんだなって思ったわけですよ。
三原
本当、何かが舞台上であった時に、待ってました感があるんですよ。
岡見
これね、だから100年続いて欲しいんだよね。後継者みたいなのがいつか出てきて…。
一同
(笑)
谷仲
やっぱそうなんですよ。boysになる人間を。
岡見
100年後なんかはもうイヤホンガイドとかそういうのがあったりしてさあ、
外国の方なんかが観光客で来て、Oh! Peachboys!とか言いながら観ていって。
谷仲
そうそう。
だから、2020年のオリンピック以降は、外国人観光客がPeachboysってのがあるらしいぜって言って、
じゃあまた日本に来る機会があるねっていう風になって。
2021年には外国人観光客が半分ぐらい客席埋めてる感じになればいいよね。
一同
(笑)
岡見
結構すぐだね。2020年って。
KYO
えらいことになっちゃった。(笑)
白坂
日本のことパロディしてるのに。
谷仲
いやでも外国人はね、日本のジャパニメーションは大好きだから。
岡見
欧米人結構素直にこういうの喜びそうな気がする。
谷仲
決してパクってるわけでも何でもないからね。こっちがむしろ本物ぐらいの勢いで、本当に。
三原
あの、好きなシーンがあって、今回、物販もあってそこにTシャツを売るんですけど、
そこに今まで出てきた名台詞がいっぱい載ってるTシャツが販売されます※③けど。
※③
要チェック!詳細は『金玉先生』特設ページで!
岡見
あれ良いね!
三原
あれにある、僕が実は、Peachboysの一番コアになってる、一番好きな毎回やってくれてるシーンがあるんですけど。
川本くんの。あれ、何か逆だよコレ!っていうくだり※④。
※④
ケンが風俗店に行って出てくる風俗嬢と必ずやるくだり。
谷仲
ちょっと待って!何か逆だよコレ!っていう。
三原
あれが、Peachboysの、ベースだと思うんですよね。正直。
白坂
今回、無いですけどね。
三原
無いのお?!
白坂
ちょっと色々あって。
KYO
ないっすねえ。。
白坂
あるっちゃあるけど、ないっちゃないですね。
三原
毎回こう、もっちゃんが、あのシーンを繰り返していく度に、どんどんシーンの完成度が雑になっていくんですよ。
白坂
だから…なくなりました。(笑)
一同
(笑)
白坂
段々おざなりになってきたから。
三原
もっと早い段階で言えば良かった。
僕はあのシーンがね、パロディでもなんでもないし、下ネタというには下ネタといえばそうなんだけど、
全くそれを感じさせないライトさを持っているし、
あの一連のあのネタが、PeachboysのPeachboysたる所以である代表的なシーンだろうと!
白坂
分かりました、じゃあ復活させます。
一同
(笑)
谷仲
改訂が行われることがここで決まるという。
白坂
そのシーンはあるから。別に足せば良いから。
三原
あれはね、好きなんですよね。
白坂
じゃあ、やりましょう。
KYO
そろそろ宴もたけなわですし、大層いっぱい喋って頂きましたので…。
GO
もうどんどん出てきちゃって。
三原
正直、シーン第三舞台※⑤の話とかも凄いしたかったんですけど。ちょっと時間が足りなかったですね。
※⑤
第一回公演のオープニングで『朝日のような夕日をつれて』の群唱シーンの台詞を無意味にPeachboysの3人が言う、ということをやった。そこからオープニングは無駄に群唱をする、というのが流れになっている。
山川
そうなってくると本当に観たこと無い人付いて来れなくなってしまうので。
岡見
だから、実は間口は低いってことは理解して欲しい。
山川
そうですね、パロディとか時事ネタとか言ってるけど、知らない人でも楽しめるっていう。
岡見
敷居は低いっていうこと。あとあんまりタイトルとかの下ネタにビビらないで欲しいということ。
谷仲
まあ、下ネタでもなんでもないですからね。いうなれば。
白坂
いや、下ネタですよ。
一同
(笑)
三原
子供がちんこ!って言ってゲラゲラ笑うレベルの下ネタですよ。
岡見
基本だから、俺は20代とか色物とかキワものとかずっとやってきてて、
下ネタっていうのは使わないっていうのはが自分の中にあるんだけど、
下ネタに逃げるのは子供か大学生のやつらだけだ、っていう風に思ってたけど、
ここの下ネタはそれこそ遊園地再生事業団だとかラジカル・ガジバリビンバ・システム並みの、その下ネタなわけですよ。
だから、扱ってるネタは下ネタなんですけど、それを更に何か新しいものに昇華しているところがあって、だから好き。
谷仲
そう。
岡見
そこまでやるんだったら面白い!っていう。ところの、手を抜いていない。だから、いつも出てる皆は汗が凄いんだけど。
谷仲
そうなんですよ。だから、ある種、教育問題っていうのもある気がしていて、そこに。
三原
あ~。
谷仲
そもそも下ネタなのか?って話なんですよ。心を広く持てと。
一同
心を広く持て。(笑)
谷仲
それを下ネタというんだったら、何を言うんだって。
だって、みんな、ちんちんついてるんだから。
男がちんちん付いてるなんてことは、小学校三年生ぐらいまでみんなプールの時間で一緒の教室で着替えるわけじゃないですか。
その時ちんちんは見られるし、ちんちん付いてない女を見るわけですよ。
その時に何だろこの感情、ということがあることが、ずーっとあったことを、
全て、何でも無いんだってことを教えてくれたのが、Peachboysなわけですよ。
三原
これは谷仲さん一個人の感想です。
白坂
教えてくれた。(笑)
KYO
わかってなかったんすか。(笑)
岡見
モヤモヤしなくて良いんだってね。
谷仲
そうなんですよ。そういうことなんですよ。
岡見
恥ずかしいことじゃないんだって。
谷仲
モヤモヤしていることを喜べば良いと思う。もしモヤモヤしているんだとしたらね。
岡見
モヤモヤも娯楽だよ、と。
三原
みんな、帰り支度を始めたのでそろそろ…。
毎公演、ピーチの公演を見た後に、ピーチの俳優さんを捕まえて、終電までピーチここが面白かったよ、ということを僕が一方的にして帰るっていう。
それが今日、、、実った感じがする。
一同
(笑)
GO
良かった。
三原
良かったですね。
GO
じゃあ、本日は忙しい中、ありがとうございましたー!
三原
本番楽しみにしてますー!